◆変化する冷凍食品市場◆
今年は異例の早さでの梅雨明けとなり、連日大変暑い日が続いております。もうすぐ本格的な夏の季節到来の予感を感じることの出来る毎日です。気温も特に日中は高いため外出することをためらってしまう事も多々あることでしょう。そんな中、冷蔵庫を開ければいつでもそこにあり、短時間で完成してしまう冷凍食品は非常に魅力的ではないでしょうか。普段の食事やお弁当、そしてお酒のおつまみ等、普段の私達の暮らしに欠かせない存在である冷凍食品が今、食品業界において劇的に成長しています。今回は統計データ等を参照しながら市場の変化を見ていきたいと思います。
1.冷凍食品市場の変化
(1)止まらない国内生産量
(2)ついに家庭用が業務用を上回る‼
(3)生産量トップランカーは人気メニューばかり
2.人々の冷凍食品に対する見方の変化
(1)実態調査から見る冷凍食品の利用状況
(2)なぜ人々は冷凍食品を選ぶのか?
3.食品製造業としての対応
1.冷凍食品市場の変化
(1)止まらない国内生産量
以下のデータを参照しています。
◆令和 3 年(1~12 月)冷凍食品の生産・消費について(速報)◆
一般社団法人 日本冷凍食品協会
まずは以下のデータをご覧ください。これらは一般社団法人 日本冷凍食品協会が実施した統計データです。この統計によれば冷凍食品の国内生産量はコロナ禍で外食産業等が大打撃を受けた事等により若干減少しましたが、それでも確実に右肩上がりで増加しています。国民1人あたり消費量も前年比で確実に増加しており、いかに冷凍食品が私達の日常に浸透しているかが見て取れます。この統計は協会員企業を対象とした調査ですので、実際には以下の数字を更に上回ると考えられます。
今このメールマガジンを見て頂いている方々のご家庭ではいかがでしょうか。どの家庭においても冷凍庫を開ければ必ず冷凍食品が入っている状態ではありませんか? 毎日のご家庭でのお食事だけでなく会社や学校へ持参するお弁当、就寝前の晩酌のおつまみ等、様々な場面で冷凍食品を利用する機会があるかと思います。特に毎日多忙な日々を送られている方々には、簡単に時短が可能となる冷凍食品は大変心強い味方でしょう。またこのコロナ禍で外出制限が設けられたことにより、家庭内で長期保存が可能な冷凍食品を選ばれる方が増えたことも関係しているかと思われます。いずれにせよ冷凍食品が私達の日常生活に浸透している事に間違いはありません。
(2)ついに家庭用が業務用を上回る‼
令和3年にはついに家庭用冷凍食品の生産量が業務用の生産量を上回りました。金額ベースでは令和2年には既に上回っていましたが、3年度には金額ベースでも生産量ベースでも家庭用が上回り、いかに一般家庭において冷凍食品が受け入れられているかが読み取れます。特にこのコロナ禍で飲食店を利用する機会が減り、家庭内で食事を準備することが多くなったことが大きいようです。
ここ最近は人々の外出に対する意欲が高まってきており、これから徐々に飲食店も回復してくると考えられます。ただし家庭内での冷凍食品の消費が減少するかといえば、そうではないかもしれません。なぜならば人々は冷凍食品を他に選択肢が無いから購入しているのではなく、日常生活において大変便利な食材であるからこそ購入しているのです。冷凍食品の便利さに気付いた人々がこれから冷凍食品が全くない食生活に戻るかといえば、それはあまり考えられないのではないでしょうか。いずれにせよ今後の各家庭での冷凍食品に対するマインドの変化には注目したいところです。
(3)生産量トップランカーは人気メニューばかり
以下の統計データは生産数上位20位のランキングとなっております。例えばスーパーに買い物に行き冷凍食品のコーナーを訪れた際、ランキング入りしている食材を見ない日はありません。またこれらの食材は業務用としても多く活用されており、いかに私達の日常が冷凍食品によって支えられているかが分かります。
また過去数年を振り返ってみてもランキングに大きな変化がないことも大変興味深い点です。つまりこれらの食材は常に高い需要が見込める食材であり、食品製造業界として決して無視できない存在という事ではないでしょうか。ただ世の中の変化に沿ってトレンドは変わっていくものです。例えば令和3年に突如としてグラタン・ドリアが12位に浮上してきました。食生活は世の中を移す鏡の様な側面もあるので、今後トレンドがどの様に変化していくのか非常に楽しみです。
2.人々の冷凍食品に対する見方の変化
(1)実態調査から見る冷凍食品の利用状況
以下のデータを参照しています。
◆“冷凍食品の利用状況”実態調査◆
一般社団法人 日本冷凍食品協会
一般社団法人日本冷凍食品協会は、冷凍食品利用者を対象に“冷凍食品の利用状況”実態調査を行い、人々の冷凍食品に対する意識や利用頻度がどの様に変化しているかを調査しました。
以下のグラフは年代及び性別間で冷凍食品の利用頻度にどのような違いがあるかを示しています。調査の結果、男女とも若い層で冷凍食品ヘビーユーザーの割合が高いことが分かります。これは個人的な推測ですが、現代社会において共働き世代が増加したことにより、一つの時短ツールとして冷凍食品が選択されるようになったのではないかと思料します。またこのコロナ禍で生活スタイルが大きく様変わりしたことも大きな要因でしょう。
(2)なぜ人々は冷凍食品を選ぶのか?
以下のグラフは冷凍食品を利用する人の理由についての統計データです。圧倒的多数の意見としてやはり冷凍食品の利便性が世間には受け入れられているようです。そして、二番目に多い意見として”品質や味の向上”が二番手に挙げられている点も大変興味深いところです。テクノロジーの進化により、品質が一般的な料理と比べて遜色ないレベルまで向上したという事の表れなのかもしれません。
以下のグラフは冷凍食品の利用目的に関する統計データです。コロナ禍での外出制限やリモートワークが一般的となったことにより、以前と比べて家庭で過ごす時間が多くなったため、冷凍食品が家庭内で多く利用されているのかもしれません。コロナ禍当初は”おうち時間”が流行しこだわりの自炊料理がもてはやされましたが、長期化するコロナ禍により自炊疲れが垣間見れる気がします。
3.食品製造業としての対応
上記で紹介した冷凍食品の利用状況に係る統計データにより、私達の生活スタイルや価値観の変化とともに冷凍食品市場も大きく変化していることが分かりました。市場の変化に多大な影響を及ぼすものは、間違いなくテクノロジーの進化です。品質向上や賞味期限の長期化、簡単な調理方法等が日進月歩で進化しており、冷凍食品の味が劣るといった風潮はもはや過去のものとなりました。また冷凍食品は適切な環境で保存すると1年程度は良好な品質を保てるので、食品ロスや買い置き等にも最適です。
一方で冷凍食品業界は生産現場における深刻な人手不足や原材料の高騰に悩まされています。依然として世界情勢は不安定であり、この先も物流コスト増や原材料費高騰は確実に深刻化していくでしょう。人々の冷凍食品に対するイメージが飛躍的に向上したとはいえ、価格変更や内容量の変更は確実に顧客の購買意欲に影響することは間違いありません。
そのような状況下において食品製造業者が着目しなければならないことは「効率化によるコスト削減」ではないでしょうか。激動の時代において大変な状況にあるのはどこの企業も同じです。ただし、業務を高効率化することによりムダを削減し利益を増幅できる企業と、そうでない企業の間には圧倒的な差が生まれることは間違いありません。効率の悪い作業は機械やシステム導入により徹底的に自動化し、生産ラインを高次元で高効率化することが激動の時代を生き残る道だと考えます。
弊社の機械・ロボット・システムは生産現場における業務高効率化のために開発されたものばかりであり、様々な現場において高い評価を頂いております。必ず皆様の業務高効率化のお役に立てる機械ばかりだと確信しておりますので、以下にご紹介する機械達をぜひ一度ご覧下さい。そして是非とも皆様の現場におけるお困りごとを私達にご相談ください。
今回も最後までお読み頂き本当にありがとうございます‼
★また来月のメールマガジンをお楽しみに★
★機械のご紹介★
ぜひカタログをダウンロード頂き、機械の各種性能をご覧ください‼
毎日出勤!休憩なし!昼夜を問わずに働くベーカリーアシスタント
人間のそばで安全に作業を実施します。スマートフォンと同じ感覚で操作でき、省人化・作業軽減が可能な協働ロボットです。
特長
ギアホイールデポジッターの最大6倍速を実現!ハイパフォーマンス充填機
ギアホイールデポジッターより最大6倍速い高速製造とノズルによる正確な充填を提供します。
ココナッツマカロン、固形バター、パイ、粒入りペースト、エッグカスタードなどの様々な製品に理想的に対応できます。
特長
操作と移動が簡単な敏速移送ベストセラーポンプ
アイポンプは省スペースで操作と移動が簡単なポンプです。移送先の充填機ホッパーやタンク類が溢れないようスムーズな汲み上げ技術で品質を損なうことなく敏速に移送することができるベストセラーポンプです。
特長
部品が少なく、コンパクトで多機能な卓上型充填機
手軽な作業用として設計されており、正確な部分制御を迅速に行うことを保証し、数秒で完全に分解することができます。 液体から高粘度・固形製品までに対応します。 ホテル&レストラン厨房に最適です。
特長
幅広く大量充填できる本体が昇降する充填機
40mlから2,750mlまで幅広く大量充填できる、本体が昇降する充填機です。本体を下げてホッパーへの投入が簡単に行えます。また、好みの高さに調整できるので快適に作業することが可能です。
特長
ベーキング生産施設のための下置き充填機
食品サービスの幅広い用途に対応するように設計されています。ワークステーション1000iは、滑らかな充填から塊状の詰め物まで、ベーキング生産施設のための下置き充填機です。人間工学に基づいた設計の洗浄、交換、セットアップが簡単です。
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場所を選ばない、コンパクトな移動式充填機
移動しながら使えるコンパクトな充填機です。シリンダーは必要に応じて2インチと3インチから選ぶことが可能。小さなボウルから大きなバケツまで対応、設置する場所や吸い上げる容器を選びません。
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